時の流れに ~東ドイツ トランジットビザ~

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この連休中は、自宅でぼーっとプロ野球・ソフトバンクの試合をテレビで見たり、バッハを聴いたり部屋を片づけたりしています。ソフトバンクは相変わらず試合運びが拙いですねえ(溜息)。

それに、だいたい部屋を片付けていると、古い雑誌や本、写真の類を読み返したり見返したりしてほとんど能率が上がらないまま終わり、いつも自己嫌悪に陥ってばかりです(苦笑)。

いくつか昔の旅行ネタが出てきましたので、おいおい紹介することにします。
今日紹介するのは、今はなき東ドイツ共和国のトランジットビザです。

西ドイツからベルリンへ行くときは、東ドイツ領内を通るため、通過ビザ(トランジットビザ)が必要でした。ビザ自体は国境駅でパスポートコントロール(チェック)の際に発給してもらえます。私が訪れたのはベルリンの壁崩壊後の1990年3月下旬でしたが、その時は通過ビザの発給は無料だったと思います(記憶があいまい)。

歴史の記述によれば べルリンの壁が崩壊したのは1989年11月10日未明の出来事なのですが、90年3月の時点では東西ベルリンの境界検問は、まだ厳格に行われていました。

私は「チェックポイントチャーリー」と呼ばれる検問所を通ったのですが、ここでやらかしてしましました(^^)。

最初、検問を終えて東ベルリン側へ出て、さてこれからどこを見物しようかと思っていたところ、ぞろぞろと大きな人の流れがありました。私は日和見な性格なもので(苦笑)、おっ、この流れについていってみようかと、一緒に歩いて行ったら、なんとそれは西ベルリンへ戻る行列だったのです(涙)。私は十数分後には また西ベルリン側に戻って来てしまいました、何やってんだか。

気を取り直して再度、東ベルリンへ行くため検問所の列に並びます。私の番が来てパスポートを差し出すと、パスポートを見て端末をたたいた係官の顔色がちょっと変わり、少し離れた位置にいた制服姿ライフル銃持ちの人間を呼びました。

彼は私の腕をつかんで別室へ連れて行きました。ひえーっ、私が何をしたというのでしょうか。

別室には銃を持った人間が3人ほどいました。みんな厳つい格好と表情で、これぞ共産国の人間という感じです。

何しに東ベルリンへ来たのかと言うので、「観光」と答えました。リュックサックを開け、中のものを外に出すよう言われました。素直に従いました。何もやましいものはないのでね。そしたら今度は洋服を脱ぐように言われました。みんな銃を持っているので ここで拒むわけにはまいりません。おかまほられるのかしらと一瞬だけ思いましたが。

下着姿になり、脱いだ服をいろいろ調べていたようですが、首をかしげて何か話しこんでいます。不思議そうな顔をしています、あたりまえです、私は何もやましくないのですから。

彼らは「OK」と言って、服を着ていいというゼスチャーをしました。その後、東ベルリン側へ行かせてくれました。

どうも、短時間で2回 検問所を通ったので、麻薬の密売人かなにかと勘違いされたようです。
ほんと、とほほですが 今となってはよい思い出です。
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by matuhuji-k | 2009-05-04 22:55 | 旅行 その他 | Comments(0)


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