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荒木経惟展 ~熊本市現代美術館~

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熊本市現代美術館(熊本市上通町2番地3 びぷれす熊日会館3F 鶴屋百貨店の道路向かい)で、荒木経惟展「熊本ララバイ(くまもとこもりうた)」が来年2月15日まで開催されています。

「母子像」というタイトルのもと展示されている、一般公募による母子の裸体写真40点が出色。
各写真の下にキャプションとしてそれぞれの母親のコメントが掲示されていますが、親子のつながりや、母親としての喜びが素直に綴られていて感銘を受けました。1冊1200円の図録を買い求めて、あとで読み返しましたが改めて胸をうたれたところです。

「アラキネマ」という、映画風に写真を連続して撮影し、BGMをつけた作品(イメージフィルム)を場内で上映しています。上映時間が結構長い(私は途中で退席しました)。

ほかにも、これまで撮りためたものや、今回撮り下ろした「色淫花」シリーズ約40点など全部で6400点!の写真が展示されています。行く前は、いくらなんでも桁がひとつ違うんじゃない? 640点でしょと思っていたが、本当に6400点でした(ポラロイド写真で5400余りを占めています)。

料理や食材を写したカラー写真を見ていたら思わず涎が出てきました(うまそうだからではありません。梅干を見たら条件反射で涎が出るという、あれに近い感覚でしょうか。あまり記述すると面白くないので控えますが、それだけ生々しい作品です)。

入場料は一般1000円、高・大学生500円、小・中学生300円。熊本市内の小・中学生は無料(名札など証明できるものが必要)。

荒木作品が好きな人には、たまらない展覧会。私は少し好みのストライクゾーンからはずれていますが、エネルギーのある写真群だなあとは思いました。

しかしですなぁ、これまで公設美術館で行われた展覧会の類をあまた見てきましたが、18歳未満お断りの部門がある展覧会は初めてです(実際は「これより先は18歳未満の方の観覧は控えさせていただいております」というような字句なのですが)。おそるべしアラーキー。

会場ホワイエ(ロビー)に飾られていた『阿蘇』という油絵に非常に感銘を受けました。作者名をメモするのを忘れたのが残念(名前は順三だったか)。いつか休日にもう一度見に行きたいです(絵のほうを)。
by matuhuji-k | 2008-11-06 21:44 | 美術展


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